HOMEアメリカ編TOP>ニューヨーク編2

≪BACK NEXT≫
New York(2005年9月22日〜2005年9月26日)
4.美術館
今回の目的はフェルメール。やっぱりいいんだよねぇ。フェルメールまとめて見たい人はオランダかニューヨークに行く。全部で30数枚しかないのに、オランダはともかくなぜかニューヨークに8枚もある(「聖女プラクセデスはニュージャージー?)。

(1) フリック・コレクション
個人コレクションと侮ること無かれ、フェルメールに限らずとんでも無いもんをぞろぞろ持っている。しかし、フリック・コレクションでネット検索すると、まぁ見事にフェルメールばっかり。僕だって勉強はまだまだ足りないが、ここの天才ティツィアーノの肖像画のうちの若者の方の絵はティツィアーノ作品中でも最高レベルの出来だと思うし、スペイン以外でベラスケスの絵なんてなかなか見られない上にレベルの高い「フェリペ4世」。ここのターナーの絵はまさにターナーの真骨頂で必見だし、ゴヤやグレコも良い絵がそろってる。目に止まったのはラ・トゥール、これまでノーマークだった上にここのは本人作が疑われてる作品なのだが、人の表情が独特ですごくひきつけられた。実は今年上野で美術展やってたらしい。タイミングとは概してこんなもの?メトロポリタンでも何枚か見られたが、今後はきっちりおさえたい。
そりゃ確かにフェルメールはいい。「兵士と笑う女」「女主人と召使」どちらもすごくいい。「音楽の稽古の中断」は他と明らかにタッチが違うので、これは偽物では?と思って美術館を後にしたのだが、どうも損傷が激しかったり、後世、勝手に書き加えられたりしたせいで、本物であることは疑い無いらしい。

(2) メトロポリタン美術館
何しろでかくってねぇ、全部見るのは最初からあきらめて、西洋絵画に特化。日本でもメト展に行った事があるので、既に見たことある絵もあるのだが、そんな記憶をはるかに凌駕した物量攻撃。おまけにこちらには時間が無い。あ〜、ピカソはもちろん、ブラック、デ・キリコ、ボナール等好きなアーティストの良い絵が並んでる。久しぶりに見た気のしたモディリアニはやっぱり好きだし、ルソーも既見ながらやっぱりいい。2階にあがって、ベタ印象派の作品には最近あまり心を動かされないのだが、ドガは今までで一番まとめて見られた気がするし、セザンヌ、ゴッホも良かった。ちなみに企画モノでやってたマチス展は上野並みのすごい人気でちょっとうんざり。知ってる絵が多かったし。
古い方に行くと、ここのラ・トゥールも良かった。ペーテル・ブリューゲルは1枚とはいえ大きいのが見られたし、ここにもティツィアーノ作品がしっかり、グレコいいねぇ。この色彩感覚クセになる。カラバッジョは今まで見てきた中でここのが一番しっくり来た。極めつけは何とフェルメールが5枚。1枚は日本で見ていたのだが、残り4点は初見。またそれぞれ個性がある絵で、つくづく来てよかったと思う。
それにしても名画のつまみ食い。こういう見方は残らないねぇ。

MOMAもグッゲンハイムも行けなくて残念。次回だな。
5.旅の整理(雑感)
繰り返しになるけど、5日にしては我ながらよくやった方だと思う。やっぱりA型のせいか気がつくと見るものも散らしてるし(笑)。もともとカンボジアで動いてたのを1週間前に急遽変更。かつて調べたベースがあったとは言え、数日間で各種興行チケットの手配はけっこう大変だった。

でも、興行モノ以上に大変だったのが、ホテル。時期的にはこのぐらいから秋にかけて繁忙期らしく、とにかくあいてない。ただでさえ高いのに繁忙期でさらにあがっていて、底辺が1万5千円ぐらいという異常な感覚。かろうじてちょこっとあいてるのが一泊2万5千円ぐらいする。しかもそういうのが、分類上はエコノミーになってたりして、もはや完全に狂気の世界。最終的におさえたのは、ほんとにたまたまあいていたというミルフォード・プラザ、これで税込み2万2千円ぐらい(税抜きだと2万円フラットぐらいか)。

選択の余地は無かったのだが、唯一の利点は場所がブロードウェイのど真ん中。そう「オペラ座の怪人」も「プロデューサーズ」も走れば30秒ぐらいで着くところにあった。この部分のメリットはでかい。しかしそれ以外の部分は・・・部屋は古いし、さしてきれいでも無いし、バスルームのバスタブは古くってべこべこ言ってるし、ドライヤーもおんぼろで変な匂いがし始めたと思ったらぶっ壊れてしまった。従業員は朝の8時代からノックもせずに部屋に入ってくるし、フロントも待たせるし、良い印象が無い。オフシーズンに同じ値段でもうちょっと良いところに泊まりたいもんだ。

もともと時差ボケに強い人だったのだが、トシのせいで調節機能が衰えてきたのか、だんだん、強行軍に体がついていけなくなってきてる。今回もすごく面白い舞台の最中に猛烈な睡魔に襲われてうとうとしたり、もったいないことをした。また余計な待ち時間を取られたくなかったので tkts も使えず高くついた(日本で見るよりゃ安いが。

初日の「ラ・ボエーム」は結果的に見れば余裕で間に合ったのだが、飛行機が少し遅れたり、あるいは空港バスを使ってたりしたら、きつい状況になったかもしれない。市内へのアクセスにエア・トレイン+地下鉄は正解。バスと違って遅れも無いし、7ドルで中心部に着ける。

ミュージカルは今後も僕の本流には、なり得ないと思うが、それにしてももう少しいろいろ見てみたい。次回も挑戦しよう。「レント」も見ないとね。

タイムズ・スクウェア周辺


メトロポリタン美術館
New York(2005年9月22日〜2005年9月26日)
≪BACK NEXT≫
SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送