34.リマからイカへ
朝、高山病はここへ来て再び悪化してきたようだ。消化不良がひどい。重い体をひきづって空港へ向かった。体調とは違って天気は良い。チェックインもスムーズにいって、いろんな思い出がつまったクスコの街を離陸。

今日のナスカへはエアコンドルという会社のセスナを使ってまずイカと言う街まで飛ぶ。セスナに乗ったのは日本人男性4人で、しかもみんな個人旅行。不思議な取り合わせだった。

狭いセスナ機に乗って1時間ほど。眼下には砂漠とも、草原ともつかぬ大地がひろがっている。山だらけのクスコとあまりに違うのでとまどってしまう。まもなくイカの街に着陸した。
イカにて
35.イカにて
暑い。赤道もそう遠く無いところだけに、平地に降りてくると暑い。そして乾燥してる。

そうここは砂漠地帯なのだ。強烈な日差しとむっとするような熱気がたちこめている。空港からもでかい砂の山が見えている。さすがに鳥取砂丘なんかよりはだいぶでかそうだ。

地上絵の前に砂漠&博物館ツアーに出かけることになった。
車との対比で大きさを実感

36.考古学博物館へ
砂漠のオアシスまで行って休憩する。イメージ的に南米では無いようだ。ちょっと認識を新たにする。水浴びしている人達がなんとも気持良さそうだ。

その後考古学博物館に移動する。遺跡はいろいろ見てきたが、なぜか博物館というのはこれが初めてだった。展示品はプレ・インカ時代の資料などがならんでいて、あまり期待していなかったのだが、意外にも興味深かった。ミイラなどもあり、骨格の上に当時の衣類をまとった姿がならんでいる。身長はやはりあまり高くなかったようだ。

当時頭のすらりと長いことがクールだとされ、おかげで子供の頃から骨格を矯正して、不自然に長い首の人たちのミイラも並んでる。ちょんまげ結ってた国民が言うのもなんだが、やっぱり変だ。

インカの人たちといえば脳外科手術を行っていたというのが有名だけど、ここでは頭に穴のあいてるミイラも置いていた。穴がふさがっていった後が残ってるので手術後も生きていたことがわかるのだ。
砂漠のオアシス
37.ナスカの地上絵
いよいよ地上絵鑑賞だ。ナスカの地上絵は8世紀頃までに描かれたものだ。
 
フライトは、日本人男4人と外人さん4人組で離陸。ナスカまではイカから100kmほどあるのでしばらくただの大地の上を飛んでいく。30分ぐらいもしただろうか。いよいよ地上絵が姿をあらわし始めた。

飛行機揺れまくる。左右両側の座席の人に均等に絵を見せないといけないので強引な旋回をくりかえすのだ。これはきつい。外人の女性はかなり辛そうだったし、僕も最後の方はかなり気持悪かった。また地上絵はだいぶ薄くなってきていて、パイロットに言われてもとっさに判別がつかない。もともと地面の表土をはいで下の明るい地層を露出させて描いてるだけの極シンプルな絵なので、今まで保ったのが不思議なぐらいなのだ。もともとこのあたりが極端に降水量の少ないところだったので今まで奇跡的に残ってきたんだけど、それでもかなりやばい状況らしい。ちゃんと保護しないともうそんなにはもたないそうだ。  
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