8.遥かなる道のり
夕食は近くのナイトショーのあるバーベキュー屋でディナー。
このレストランでは南米各地の民謡ショーがある。サンバやアルゼンチンタンゴからフォルクローレまで器用になんでもやってしまう。お客さんもステージにあげて盛り上がってる。

僕は、そんな光景をぼんやり見つめながら、慌しく過ぎた今日一日を振り返り、やっと南米に来たという実感を抱いていた。空路シアトル、マイアミを経由して、サンパウロ、イグアスに至る道のりは24時間をゆうに超えた。さすがにここは遠い。なんか「母をたずねて」のマルコ気分。

この地球の裏側で、この巨大な大陸で、僕は何を感じていたんだろう。飛行機から眺めるブラジルの大地は期待していたほど特別なものを見せてくれたわけでは無かった。いったい僕は何を考えていたのだろう。そこには地球の果てでもあると思っていたのだろうか?

そこには日本と同じように森があり、家があり、道があった。そりゃもちろんスケールはずっと大きかったけれども。人間なんてどこへ行ってもそう変わらない。

依然としてナイトショーは続いている。

ナイトショーの風景

中央がブラジルとアルゼンチンの国境の線

アルゼンチン側も豪快だ

ステージに上がったお客さん

9.アルゼンチンへ向かう
翌朝、今度はアルゼンチン側の滝を見に行く。滝もさることながら一瞬とは言えアルゼンチンに入国できるというのもなかなか魅力的だ。

簡単とはいえ、それでも税関などひととおりの審査は受ける。予想以上のチェックに少し緊張する。だが、ほどなくそれも終わりついにアルゼンチン入国を果たした。

滝はアルゼンチン側に70%、ブラジル側に30%の割合で分布。もちろん見るとなるとまた違うわけだが。

アルゼンチン側にも遊歩道があって滝をずっと見て周ることができる。こちらは上下2段にわかれていてかなり充実した設備だ。
10.アルゼンチン対ブラジル
サッカーの試合じゃないが、この滝にしてもブラジルとアルゼンチンはライバル関係にあるようだ。ブラジル人の赤星さんは当然ブラジルびいきというわけ。

イグアスは世界遺産に指定されているがブラジルとアルゼンチンそれぞれで指定を受けていて、指定を受けたのはアルゼンチンの方が早い。

観光の基点となっている街はブラジル側の方がかなり大きく、設備も整っており、勢いブラジル側から出発することになるのだが実際の滝の分布はアルゼンチン側の方が大きいし、どちらが上かはやはり実際に自分の目で比べて判断するしか無いようだ。

絵を描いて売っていたおじさん

人って小さいもんだ
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