1.ハバナ
中央上にあるやや平べったい建物はキューバ歴史博物館。1515年にサンティアゴの街を造ったスペイン人ディエゴ・ベラスケスが住んでいた家。キューバで最も古い建物だそうだ。その名の通り中は博物館になってるんだけど、ここの建物の構造や展示品は、博物館といっても比較的最近のものが多いキューバでにあって、かなり年代物でちょっとヨーロッパ的な雰囲気。ここは見る価値がある気がした。それでもさすがに戦国時代から建ってる建物には見えないけど。

実は上の写真はその歴史博物館の窓から撮ったもの。
セスベデス広場はキューバ観光の起点になる。いつもたくさんの観光客が歩いている。1500年始めにサンティアゴの街の建設が始まったときからあるそうだ。カテドラルが見下ろす広場脇にはタクシー乗り場やホテルもあり、華やいだ雰囲気だ。
このアングルからのカテドラルの写真はけっこう見かける。これは広場の東側にあるホテル、カサ・グランダの屋上から撮影したもの。宿泊客でなくても誰でも登れるので一度は行っておきたいところ。360度の展望が開けます。

ここのカテドラルは資料が無くていわれはよくわかんないんだけど、他の都市と同じように街のランドマーク的な役割をしっかり果たしてる。裏手には小さな博物館もあった。
ここのカサ・デ・ラ・トローバ他のそれに比べると土臭く、よりトラディショナル寄りと評判。サンティアゴは東京−ハバナとするとまぁ大阪みたいな位置付けで常にハバナを意識してるところがある。人種構成はより黒っぽいので音楽にも自然とそういうフィーリングがでるようだ。

昼間行ったときは、こんなお年寄りが渋いトラディショナルをやっていた。さすがに踊る人はいなかったが、こんなのんびりした午後のひと時にはこういうのんびりした音楽も、また良い。

サンティアゴはブエナビスタのコンパイやイブライムが地元としていたことでも有名だ。ハバナとはまた別な意味で常に音楽の震源地なんである。
坂道をずっと登ってモンカダ兵舎付近までやってきた。53年にカストロらがここを攻撃して(ただし失敗)革命が始まったといわれてる。

革命関係ばかり見てもしょうがないので、ここの見学はパスさせてもらった、その代わりすぐ近くのアベル・サンタマリア歴史公園にある小さな博物館に入った。何の博物館かさっぱり分かってなかったのだが、どうも戦時中の医療関係だったようだ。

ちょうど小学生達が、見学に来ていた。カメラを向けたら先生が笑って、みんなをカメラのほうに向けてくれた。もっとも言わなくてもすでに向いてたけど。

小学生達は係員の説明をおとなしく聞いていた。行儀の良い子供たちだったなぁ。
海側の道をぶらぶらしていると、ふと凧揚げをしている少年を見かけた。凧揚げはここではメジャーな遊びのようで他でもよく見かけた。一人で上手くあがらないようなので思わず手伝ってあげた。もともとバランスが悪かったのだろう。ビニールに細い木の棒をはりつけただけのほんとにちっぽけな凧は何度やってもうまくあがらなかった。その辺でヒマそうにしていた男まで引き込まれ一緒になってがんばったが、そのうち木の枝にひっかかってしまった。でも僕達には一見ゴミの塊にも見える凧は、しかし少年にとっては宝物らしく、空き缶に紐をつけてそれを放り投げ、何度もやってるうちにほんとに凧を取り戻してしまった。

その後もがんばって何度もトライしたがさっぱりあがらない。ついにあきらめて、凧を大事そうにかかえながら、気落ちした様子も無く去っていく少年を見送る僕の心情は複雑だった。この何気ないやり取りはもしかするとこの旅で一番キューバの普通に近づいたときだったのかもしれない。
海はとてもおだやかで、ちょうど停泊していた海上警備隊と思しき船では、船員が笑いながら、なにやら作業をしている。平和だ〜!

トリニダーからサンティアゴ・デ・クーバまではviazulのバスで延々12時間。まぁキューバの広さを感じるには良いんだけど、2回はやりたくないな。もともと疲れがたまってたし、出発してしばらくは景気など眺めてたけど、変わり映えのしない風景にさっさと飽きて、あとはひたすら睡眠状態。でもこのバストリニダーに来るときと違ってだいぶ混んでた。席が空いて無くて僕の隣にも人が来た。

時間は信じがたいぐらい正確。出発も到着も定刻数分ずれというすっかりキューバ見直した状態。到着は夜だったので、とりあえずタクシーの運転手に聞いて適当な宿に転がり込んだ。(写真はサンティアゴ市街)
僕のサンティアゴの散策はここドロレス広場から始まった。といっても単に泊まっていたcasaから近かっただけなんだけど。朝は人も少なく、お年よりが何人かいる程度。いい感じだ。

ちまたは通勤時間帯。職場に急ぐ通勤者を横目に見ながら、まず海を見ようと駅に向かって下っていった。

サンティアゴ観光の起点となるセスベデス広場を通り過ぎさらに坂を下っていくと、港が見えてきた。僕はもともと小さな漁港の町出身なので、港の雰囲気は好きだ。とりあえず海のそばまで行ってみた。
昼過ぎ、ぶらぶらとマルテ広場まで戻ってきたとき、ふっと床屋さんが目にはいった。おもしろそうだと思って覗き込もうとしたら、店員と目が合った。そしたらいきなり、にっこり笑って、こっち来いとしきりに手招きする。面白そうなのでついついのって店内に入ったら、カットしてやるとおもむろに散髪台に座らされ、すぐに髪を切り始めてしまった。他のお客さんの目が照れくさかったが、簡単に終わるのかと思ったらしっかりフルコースでやってくれた。床屋って世界中どこでもあまりやることは変わらないんだということをこのとき初めて知った。

朝は静かだった広場にもこのころにはたくさんの人出になっていた。写真はマルテ広場付近だけど、ドロレス広場も似たような感じだった。
   
Bサンティアゴ・デ・クーバ


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