1.ガラパゴス諸島の概要
2.島のなりたち
南米大陸からだいたい960q、ダーウィンの進化論と巨大なカメやイグアナなどの珍しい野生動物で知られるこの諸島は海底火山の噴火によりできた。州都はバケリソ・モレノながらサンタ・クルス島のプエルト・アヨラが観光その他あらゆる面での中心
諸島名 ガラパゴス諸島、スペイン語のgalapago(陸ガメ)に由来
エクアドル
島数 大小あわせて20ぐらい
面積 約7900ku(約50000kuの海に広がる)
人口 5つの島に約18,000人(増加中)
州都 バケリソ・モレノ(サンクリストバル島)
時差 本土より1時間遅い
海底プレート移動図
周辺海流図
フェルナンディナ島の溶岩台地とラ・クンブレ火山
「異常気象レポート94」より
カッショクペリカンとガラパゴスアシカ
(1) 地形
ガラパゴス諸島は南米大陸から分かれたのでは無く海底火山の隆起でできたという説が一般的で、プレートテクニクス理論などからもそれはほぼ証明されている。ガラパゴス諸島はナスカ・プレートにのって南東に少しずつ移動している(上図参照)のだ。

この諸島が最初に海上に現れたのは400〜500万年前ぐらい前で以後現在にいたるまで火山活動を繰り返している。東南にあるエスパニョーラ島が一番古く、西側のイサベラ、フェルナンディナ島はそれよりもだいぶ後に出来たそうだ。この2島は現在でも火山活動がさかんで、つい数年前に隆起した場所なども見られる。また島を取巻く海はとても深く、20qも行かないうちに3000mを越える深さに達する。

<プレート・テクニクス理論>
地球を覆っている地殻というのは実は10枚ほどのプレートと呼ばれるものでできているとする考え方。これらがぶつかり合ったり擦れ合うことで地震が起こるとされている。このプレートは地球内部のマントルが熱によって対流することで、長い年月をかけて地球内部に潜り込み、或いは新たに生まれてくる。科学的な検証もなされ、近年の主流となっている考え方。
(2) 気候
ガラパゴス諸島は赤道直下にしては驚くほど涼しい。これはペルー沖を北上するフンボルト海流が諸島付近に流れ込んでくることによる(上図参照)。フンボルト海流は遠く南極方面から来る寒流である。また、赤道に向かって吹き込む貿易風の作用によって温度の低い深層海水が表層に湧いてきて(Ekman Transportというらしい)、これも気温を下げる要因の1つだそうだ。

諸島の季節は基本的に雨季と乾季の2つで、12月〜5月が雨季、6月〜11月ぐらいまでが乾季。雨季の平均気温が25℃、乾季で22℃ぐらい。普通赤道直下だと30℃ぐらいいっても不思議は無いので、このデータでも、いかに低いかがわかる。フンボルト寒流は気温16℃ぐらいで、おかげでこのあたりで泳ぐとあまりの冷たさにぶっとぶ。

そうそう涼しいと言っても日差しは強烈なので注意。この方はまんま赤道直下。日焼け止めを忘れたらほんとに焼け死ぬかもしれんよ。
(3) エルニーニョ現象
ここガラパゴス諸島あたりを発生源にして世界の気候に影響を与えてる異常気象がある。「エルニーニョ(EL NINO)」と呼ばれるそれは、ガラパゴス諸島やペルー沖の海面温度が何年(2〜7年?)かに一度長期にわたって異常上昇する現象のことを言う。エルニーニョとは「神の子」という意味で、ちょうどクリスマスの頃に海面温度の上昇することに気づいた漁師がそう呼び始めたことから来ているらしい。もともとはちょうどバナナなどの農作物収穫期に恵みの雨をもたらすということで、良い意味で名づけられた名前だそうだ。ちなみに逆に海面温度が低下する現象は「ラニーニャ(LA NINA)」という。NINOは「男の子」を意味するので、かなり安直に「女の子」という名前をつけたらしい。

この現象は東方から吹く貿易風の強弱によって引き起こされると考えられている。右図のとおり、エルニーニョのときは東からの貿易風が弱いため、風が暖かい水を西方にとどめておくことができず、東側に暖水が流れ出してくるのだ。この結果南米周辺でたくさんの雨が降り東南アジア等で干ばつが起きたりする。この現象がどのように、世界中の気象に影響を及ぼすのか、正確なメカニズムは未だ解明されていない。でもひとたびこれが起こると全世界で高温、極寒、多雨、干ばつなどの現象が起き人も含め多数の動植物が死に至る。日本でも冷夏、暖冬等の現象が起きやすくなるそうだ。最近では1997年のものが20世紀最大規模と言われてる。

ガラパゴス諸島では82-83年のエルニーニョによる被害がすさまじく、特に海生動物の被害が深刻で、エサ不足等によりものすごい数のアシカやウミイグアナや海鳥が死に、繁殖もできず、生き残ったものも骨と皮だけの状態だったそうだ。

地球温暖化はエルニーニョ現象を起こしやすいと言われてる。正確な関係はまだよくわかっていないそうだが、いずれにしても人間に、自分達はともかく他の数々の生き物の命まで奪う権利は無い。地球という限られた星の上でどうやって暮らしていけば良いか?もっとみんなで考えていく必要があると、今回の旅を通じてつくづく思った。
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あの日、ガラパゴス諸島にて −ガラパゴス諸島旅行記ー

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