3.歴史
ダーウィン翁
4.その他諸島が抱える問題点
動物の楽園のようなガラパゴス諸島だが、すぐにでも改善しなければならない問題もたくさんある。
(1)
外来種の抑制
ガラパゴス諸島の陸生動物はハ虫類しかいない、なんて言われることもあり、実際海生のアシカなんかを除けば島固有種としては確かにそれに近いんだけど、実際は哺乳類もたくさんいる。なぜか?寄航者や入植者が持ち込んだからだ。ヤギ、ブタ、犬、猫、ネズミ、植物など。実際僕もイサベラ島で野生化したヤギを見た。こういった外来種は当然のように島固有の生態系をつぶしていく。ブタにゾウガメやイグアナの卵が食われ深刻な被害をもたらしているのだ。最近では病原菌なども持ち込まれたりしている。保護側も手をこまねいて見ているわけでは無く、外来種駆逐について徐々に成果をあげてはいるが、まだまだ本来の姿を取り戻すには遠い状況だ。
(2)
資源利用の制限
一番問題となるのは漁業で、1994年のナマコの乱獲に関する問題やその他魚介類採取(フカヒレとか)に関する問題等、後を絶たない。1995年には規制に反対する一部漁師が武装化し、当局との武力衝突が起こったこともあるそうで、ここの海産資源はなかなか魅力的なものらしい。
(3)
人口増加の抑制
年間旅行者60,000人以上でしかもまだまだ増えている。日本からは遠くて馴染みが薄くても、欧米人にとってはとてもポピュラーなポイントであることを、今回実感した。また、それとともに以前は流刑者も住むことを嫌がったこの島に現在では移住希望者が押し寄せている。もちろん観光客相手の商売をするためだ。なにせ本土とは扱うお金のケタが違うのだから無理も無い。旅行客と入植者の増加は自然破壊を生み出す一因になっている。政府はこれらの人々に対して生態系や環境に関する教育に力を入れ、また特に旅行客に対しては、入場税(100ドル)や観光の際のナチュラリスト同伴義務付けを明記した特別法を制定するなどして、対応にあたっている。一番良いのは旅行客を閉め出してしまうことだが、エクアドルの本当に数少ない貴重な外貨獲得手段として、それができないところに苦しさがある。
サンタ・クルス島で飼われていたウマ
ガラパゴス一の町プエルト・アヨラ
ダーウィン研究所で飼育されるゾウガメの子供たち
研究所の建物
リクイグアナもその皮のおかげで乱獲された
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(1) 発見
ガラパゴス諸島が発見されたのは1935年で、パナマの司祭トマス・デ・ベルランガという人がパナマからペルーに移動するときに、たまたま流れ着いたらしい。それ以前にもインカ帝国の人が訪れたことがあるとか諸説(コンティキ号のハイエルダールさんの説が有名)はあるけど、最も一般的なのはこの人だそうだ。彼はスペイン王のカルロス5世にこの島のことを報告する手紙を送っていて、そのときに巨大な陸ガメ(galapago)のことを記述していたことから、今の島名が来ているらしい。
その後、船乗りや海賊や捕鯨船員らの中継基地としてしばしば利用されるようになった。ゾウガメは餌を食べなくても長生きできるため、保存食として乱獲の憂き目に遭う。10万頭に及ぶゾウガメが持ち去られ、1846年の報告ではフロレアナ、サンタ・フェ、ラビダ島から絶滅したと記述されている。
(2) チャールズ・ダーウィン
ガラパゴス諸島は1832年には独立したばかりのエクアドルに併合される。そして1835年にはイギリス人ダーウィンを乗せた調査船ヴィーグル号がガラパゴスに寄港する。ダーウィンは始めガラパゴスの地質に興味があったそうだが、すぐにこの島の持つ得意な生態系に目を奪われたそうだ。滞在期間はわずか4週間ほどで、サンクリストバル島他4つの島にしか滞在していないのだが、その間、熱心に調査を続け、その結果が24年後の1859年に「種の起源」という出版物の形で結実する。ここで進化論が打ち出され世界に衝撃を与えることになる。
これ以降このちっぽけな諸島は一躍世界の注目となり、多くの調査団が訪れるようになった。ダーウィンがいなければ世界の目が向くことも無かったし、動物達も、たぶん今よりもっとひどいことになっていただろう。彼がガラパゴスに残した功績は確かに大きいのだ。
→ヴィーグル号の航路
(3) 自然保護、そして世界遺産へ
エクアドル併合後、本格的な入植(あるいは流刑地として)が始まったが、厳しい自然条件もあり、漁業以外はあまり上手くはいかなかった。この間、パナマ運河が開通し、第二次大戦のときにはバルトラ島にアメリカ軍基地が建設された(現在のバルトラ空港)。
遅すぎるに失した感もある動物保護の取り組みは1959年の国立公園指定から始まった。その翌年からサンタクルス島にチャールズ・ダーウィン研究所が建設され64年から活動を始めた。研究所はゾウガメの人工養殖に取り組み、まさに絶滅寸前だったエスパニョーラ島のゾウガメについて当面の危機を回避することに成功した。現在では引き続きゾウガメの飼育に加え、同じく絶滅の危機にあるリクイグアナに対しても同様の試みがなされている。68年には国立公園事務所も出来、この2つの機関は、現在に至るまで協力してガラパゴス国立公園の運営にあたっている。
1978年にはこれら生物の進化研究に対する貢献が認められ、名誉ある世界自然遺産第1号に登録された。また2001年海洋部分も追加登録され現在に至っている。


あの日、ガラパゴス諸島にて −ガラパゴス諸島旅行記ー

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