1.アフリカへの想いとは
 
いつからだろう、あの熱気に触れたいと思ったのは?
いつからだろう、立ちのぼる砂塵を見たいと思い始めたのは?
いつからだろう、あの果てしない地平線を見たいと思い始めたのは

それがいつだったかなんてのは今となっては大した問題じゃないのだ。
僕はそのとき確かにアフリカの大地の上にいた。
 
2.キリマンジャロに向かって
アンボセリ国立公園は有名なキリマンジャロ山のふもとにある。ナイロビの南東に位置するこの国立公園はタンザニアとの国境も近い。

その日朝、僕達はナイロビを発った。アンボセリまではだいたい100qの道のりだ。だがなにせ道路事情の悪いケニアのこと。時速60qで1時間半というわけにはいかない。

おっと旅のメンバーを紹介しておかねばなるまい。友人のH、ナイロビから合流したガイドのケニア人オガオさん、運転手のストーニィさん、そして僕の4人だ。この先ケニアを出国するまでこのメンバーで行動することになる。

昨夜泊まったナイロビの街は治安もかなり悪く、危険な状況だった。正直言ってこの先の行程に一抹の不安を抱えているのは否めない。だが前途にはずっとあこがれていたアフリカの大地が広がっているのだ。僕は努めて余計なことは考えないようにしていた。
3.サファリカーというもの
車は日本製、中古の1BOXカーのサスペンションを取替え、天井に展望穴を空けたものだが、ここではこれをサファリカーと呼んでいる。使用環境が強烈なので、よく故障するが、使うほうも慣れたものでその都度、うまく修理してしまう。「エンジンさえやられなければ大丈夫」とはストーニィさんの弁。

車はタンザニアの国境付近の町ナマンガまで一気に南下した。でこぼことは言えいちおうここまではアスファルトの舗装路だ。ここでしばらく休憩した後、今度は向きを東に変え国境沿いを走り始めた。ここからがすごかった。

未舗装路になったとたん、車が強烈に揺れ始める。「ドタン、バタン」と人間が荷物のように飛び跳ねる。聞きしに勝るすさまじい道だ。内臓が飛び出すかと思う。
サファリカーとシド達
アンボセリ国立公園の入口
未舗装路を走る
アフリカっぽい土埃をバックに、しかし暑そう
ゲートの内側
4.南からの招かれざる客
このオフロード、ちょっと困った問題がある。ここはタンザニアとの国境沿いだが、国境線で柵があるわけでは無く、よくタンザニアからの強盗団が出没するという。

タイヤをパンクさせるなどして、車を止めさせ襲うらしい。「数日前も襲われた人がいたよ」と涼しい顔で言うオガオさんの側で青くなってるシドとHだった。なんだかよくわからないがひたすら「止まるな〜」と祈っていた。

いったいどこまで続くのかと思うような未舗装路をひたすら走り、ようやくアンボセリNPのゲートにたどりついた。入場料を払い、内側に入る。だが、これで着いたわけじゃない。ここからさらに未舗装路は続く。大きな乾湖の脇を通り過ぎ、やっとのことでアンボセリのロッジに到着した。
乾湖よりたちのぼる竜巻群、生で見るとすごい迫力だ


ケニアの旅

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