20.撃沈 |
この日はアフリカンナイトといって一週間に一度アフリカ料理を出してくれる日だった。見た目は普段とそれほど変わらないのだが、色合いも味も微妙に違う。そうはっきり言えばさらに不味くなっていた。結局ほとんど食わなかったと思う。 翌日明け方。悲劇は突然襲ってきた。目が覚めたときからお腹が爆発寸前だった。一旦トイレに入ったら出てこれなくなった。何にやられたのかさっぱり見当はつかないが、この時のはかなりひどかった。 正露丸を飲み、じっとしていた。だがダメだ。Hが心配そうに見ている。しかし彼は同じものを僕以上に食ってたのに、極めて元気そうだ。 今後の行程がある。僕はふらふらになりながらも車に乗り込んだ。 |
21.不調をかかえながら |
僕は後部座席で寝転がっていた。体に力は入らなかったが、そうしてじっとしていればなんとか耐えることができた。 人間も不調だったが、車も負けないぐらい不調だった。ナクル湖NPを出てほどなくストップ。ストーニィさん前部の座席をひっくりかえしたりして、いつもにもましてかなり細かいところまで調べてる。ファンベルトを無理やり巻いたり、用意してる水をどぼどぼと流し込んだり、それでもいつものことと言った感じで、慌てる様子は全く無い。結局ちゃんと治してしまった。完全に治ったわけじゃなかったけど。 旅は終盤へ。最後の目的地マサイマラNPの前にナイバシャ湖に向かう。ここでは船に乗っての動物ウォッチングが出来るという。到着まで少しでも体調が復活していることを祈っていた。 |
19.停電 |
面積が狭いぶん動物は凝縮されているのか、ここでは他ではあまり見ることの出来なかった、サイ、ヒョウなどを見ることができた。とくにサイはこの後ぞろぞろ出現して、ずいぶんプレミア度は落ちてしまったけれども。 夕方、ロッジでのんびりしていた僕達の上空で急速に天気が悪くなってきた。あっという間に黒雲がひろがりそのまま一気にどしゃぶりの雷雨へ。 雷が送電線か何かに落ちたらしい。いきなり停電がおそってきた。暗闇の中で、ロウソクを灯す。真っ暗な中で、なんだか不思議な雰囲気だ。しかもここはアフリカ。不安よりはわくわくする気持の方が強い。 夕メシ食えるのかとHが食堂へさぐりに行くと、予定通り食えるという。行ってみたらろうそくがいたるところに立っている。ちょっと怪しい雰囲気。でもこういうことはよくあるのか、ロッジの人もさして気にしてる様子も無い。淡々と働いている。 |
ケニアの旅
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