49.親切なトラック運ちゃん
そのへんを散歩して、近くにあったバス停でヴァレッタ行きのバスを待ってたけど、全然来なくってどうしたんかなぁと思ってたら、突然目の前に一台の小さいトラックが止まったんだ。

運転手のおじさんが言うには、「ここはバスが少ない。一本逃がすと次のが30分から1時間来ない。この先の3つ目の交差点のバス停で待った方がいい」。

泣けるね〜。やっぱいいトコだよ、ここは。でもそれで移動してる最中に横をバスが通り過ぎて行ったのは泣けたけどな。まぁいいってことさ〜。
50.再会と最後の夜
「そういえば、tsunoさんは今日出発だと言ってたな。もう発ったかな?」ときどき思ってた。そしたらヴァレッタの街に着いてリパブリック通りの入り口あたりのところで見覚えのある姿が目に入った。もちろんtsunoさんだ。

聞けばtsunoさんは今日の21時過ぎの飛行機だと言う。いよいよ最後で
お土産など物色していたらしい。そのままお互い旅の成果を語るべく近くのカフェに入っていろんな話をした。tsunoさんはさすがにシチリアには行かなかったそうだが、僕の行かなかった町にも出没していた。

いろんな話をしながら、でも時間は確実に過ぎていった。
お互い一人旅で自分の写真が無い。僕達はヴァレッタの街で写真を撮りあった。

彼と別れた後、僕は一人で最後の夜の中を歩いていた。そういえば暗くなったヴァレッタの街を一度も見てなかった。何度も何度も歩いた路地は、今ではだいたいの地理勘ができてる。

ヴァレッタの夜は早い。8時までにはほとんどの店が閉まってしまう(夜遊びする人はスリーマとかサンジュリアンで)。人気の少なくなった街を通り抜け、僕はバス乗り場に向った。
スリーマの船着場
フェリーから見たヴァレッタの風景
夜のヴァレッタ市街
tsunoさんとバス
51.スリーマ・ホテル
このホテルには3泊したけど、ずいぶん泣かされた。ハーフボード頼んでたのに、レストランで拒否されたり、浴室に小さ目のゴキブリがいらっしゃったり。フロントの愛想も悪くとても3つ星とは思えなかったが、もう移動するのも面倒だったからねぇ。

最後の料金の時も当然もめた。てめえで断っておきながら平気でハーフボード料金を請求してくるのであきれてしまった。とにかく連絡事項が全く伝わってないのだ。でも最後はなんかこっちの方が慣れてしまって、いちいち説明しながらやり取りを楽しんでたりしたから不思議だ。
マルタペースに馴染みはじめてたのかねぇ。でも皆さんはこんなホテルに間違っても泊まってはいけません。
聖ヨハネ教会堂
夜のバス乗り場付近、ってこれじゃわからんな
どっちもシドですけど、ちょい遠め
52.最後のフェリー
ついに最後の日が来た。

ホテルをチェックアウトした僕は最後にもう一度あのちっこいフェリーに乗ろうと決めてた。最後にこれができたんだからスリーマも悪くなかったかもなぁ。

相変わらず5分ちょっと。あっという間の船旅は、でも今日は快晴で、とても気持ちよいものだった。感じとしては尾道と向島間のフェリーみたいなもんだね。船の上からのヴァレッタの街並みを心にやきつけようとしてた。
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マルタ共和国の旅

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