| 6.倉敷の街角で |
| 倉敷も捨てたものではない。時間とともにそういう気持が強くなった。そうなのだ。以前はこの街のごく一面を見ていたに過ぎないのだ。 この随所に紅葉を残した街を歩いていたら、いつの間にか尾道にいたときと同じような穏やかな気分になれた。 あてども無く歩きまわっているうちにだんだん夕刻が近づいていた。初冬の陽光が暖かさを失うにつれて冷たい風があたりを通り過ぎていくようになっていた。 今日のうちに東京に戻らねばならなかい。僕は名残を惜しみながらも駅への道を急いだ。 |









尾道・倉敷
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