川を渡っていくシマウマ
20.いよいよ終盤
旅は続く。
タンザニアでの日々も終わりに近い。

午前中は来た道をひたすら戻る行程。
悪路をひたすらマニアラ湖付近まで戻ったら、分岐点で右に道をとる。ほどなくタランギレ国立公園の表示が出てきて、左折。そこからさらにしばらく走ってゲートに到着。ゲートにはタンザニアの小学生や中学生が乗ったバスが何台か止まっていた。ここはンゴロンゴロに比べるとぐっと高度も低く、まぶしい太陽がさんさんと降り注いでいる。ゲートの職員もどこかのんびりした感じがする。入園料を支払いすぐにゲートを通過。あっさりタランギレ国立公園の人になった。

入ってしばらくは木々がほどよく生えた草原が続く。ンゴロンゴロにはいなかったキリンはここにはたくさんいるようだ。象やキリンを眺めながらのんびりロッジに向かう。
前庭から
21.バオバブの木
コンベがすれ違った別の車からヒョウのネタを仕入れ、そちらに向かったがこれは空振り。そうこうしているうちにここの公園名物バオバブの巨木も出現し始めた。

バオバブの木はサン・テグジュベリの名作「星の王子さま」に登場したことで有名。星を壊しちゃう悪い木として描かれていた。このあたりでも「悪魔が抜いて逆さにして植えた木」と異名を取る。でも実際は違うのだ。

樹齢数百年のものはザラ。1000年を超えるものもあり、大きいものは幹の直径が10mにもなる。アフリカ大陸には一種類だけど、世界中には10種近くあるそうで、そのほとんどはマダガスカル島にあるそうだ。本当はとても人間の役に立つ木だそうで、皮は繊維で工芸品の材料になり、葉は薬用、食用に。実は栄養分が豊富でこれも食用にとムダになるところが無い。この木をたくさん持っていることが富の象徴になる部族もあるそうな。

役にたつのは人間だけじゃなくて、象の食料にもなるそうだが、最近この界隈で増えすぎた象による被害は深刻。枯れてしまったり、牙で穴のあいてしまった木などが、見られた。
22.タランギレサファリ・ロッジ
ロッジは小高い丘の上にある。レストランやロビーから雄大な風景が一望できる。客室は土台にテント風の布を張ったコテージで、これはマサイマラのフィグツリー・ロッジのそれと似た感じだ。

ロビー正面からの風景もすごかったが、裏手の客室から見る風景も負けないぐらいすごい。壮大な大地の中で象やシマウマの群れが河を渡っていく風景が広がっているのだ。これだけでここに来て良かったと思える。

ロッジ内はさまざまな鳥やリス、サルなども見かける。なんだかこの世のものでは無いかのような気がする
23.ここにも弱肉強食
ランチの後、約束時間になってもコンベが現れなかったので、ロッジの中をのんびり散歩した。人が集まって騒いでいるので、何かと思って近づいてみると、そこにはでかいヘビがリス一匹丸ごと食事中で、さすがにこの状況ではヘビも動きがとれないらしく、人に囲まれながら、大口を開け、なんとか飲み込もうとがんばっている。

従業員が集まっているところを見ると地元の人でも珍しい風景なのかもしれない。映像などで見るより、目の前で展開されている様は確かにインパクト大。このいかにものんびりした世界の中でも弱肉強食はシビアに続いているというわけだ。ふやけちゃってるのは人間だけなのかもしれない。
キリンに象
バオバブの木
バオバブとコテージ
ヘビのスペシャルランチ
ヘビのスペシャルランチ2
コテージ近くからの風景

タンザニア



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