1.ついてない場合
  ついてないってのはこういうことらしい。

この日は朝からついてなかった。ブタ混みの成田エクスプレス。前夜からの寝不足もたたって、空港に着いたときはへろへろ。おまけに空港に着いてもオーストリア航空のカウンターを見つけられない。だがカウンターが見つからないぐらいならまだ良かった。この後の展開を考えれば・・・

そうやって空港内をふらふら歩いてたときだった。気にも留めてなかった空港アナウンスがふっと「オーストリア・・・」と言ってる気がしたのだ。しかも「欠航・・・」という声も聞こえた気が。嫌な予感がして急ぎ見つけたオーストリア航空のカウンターに向かった。

こういう場合、良い方に聞き間違うことなんてのはまず無い。やはり欠航。実は欠航は初体験だった。いやはや何とも出足からつまづいたもんである。
3.ウィーンに着く
  不幸中の幸いといえば、全日空である。やっぱり飛行機は日系に限る。何たって「ストリートファイター」である(意味不明?)。いや、そんなことはどうだっていい。普段は高くってこんなことでも無いとなかなか手が出ないのだ。メシはマシだし、モニターはもちろんついていて映画は見放題。おまけにガラガラだし・・・、ん?

いや、ほんとにそうだったのだ。GWの真っ只中のパリ便なのになぜかがらがら。理由不明。大丈夫か、全日空?そりゃカウンターの人も慌てなかったわけだ。

「この調子じゃ、途中で落ちるんじゃないか?」っていう僕の思惑は確実にはずれ、飛行機は確実にウィーンに到着した。到着したのはPM9時過ぎで、6時間ほどの遅れは結果的にこの日やろうとしていたいくつかのことを出来なくしたけれど、パリ空港では、「これからオーストリアで3ヶ月パン作りの研修」なんていう同じ被害者君とも知り合いになり、無事ウィーンに着いてみればそれはそれで面白い経験だった。すでに余裕である。

もっとも、さすがにこのときは疲れきっていた。何はともあれ、到着時間を過ぎても全く連絡の無くて心配していたであろうハイジに連絡をし、空港のゲートをすぐ出たところにあるリムジン・バスで市内シュベーデン・プラッツ駅まで移動、その後地下鉄でシュテファンズ・プラッツに移動しそこから先は徒歩でこの日の宿、アストリア・ホテルに移動した。ウィーン一の繁華街、ケルントナー通りはまだまだ人がたくさんいた。だが、この場合そんなことはどうでも良かった。このときの僕に必要だったのは睡眠、ただそれだけ。

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2.案ずるより
  「案ずるより・・・」ということわざもある。

いっこうに進まないカウンターの列に並んでいる間は、「何たってGW中だし、そうそう乗客全部の代わりの便なんて見つかるはず無い。こりゃ今回の旅はダメかもしれない」なんて、かなり悲観的だったが、同じスター・アライアンスのANAの係員も動員してようやく列が動き始めたあたりから少し風向きが変わったようだ。

後ろからカウンターを眺めてる限りでは、みんな振替便を手当てしてもらっているように見える。ヨーロッパはどこでもいいから域内に入ってしまえば、後は何とかなるのだ。列の何人かは突然やってきたルフトハンザ航空の係員に引き取られていった。スター・アライアンス・チーム全体でバックアップしてる感じ。こういう非常事態にしては淡々と列は進み、僕の番になった。

別になんてことは無かった。普通のチェックインのように全日空のパリ便+パリ−ウィーンのオーストリア航空乗継便が提示された。僕に否応なんてあるはず無かった。「またシャルル・ドゴールだよ・・・」と、どうでもいいことを思っていた。

2004年5月1日(土)
シェーンブルン宮殿の庭園でひょっこり
カレル橋から小地区へ
昼のケルントナー通り
カールスプラッツ駅

ウィーン

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