こっちは今どきパート


1.雨模様
  明けて5月7日、実は僕の37回目の誕生日である。思えば去年も今年も旅行中であった。もはや自分でも忘れるぐらいで、存在意義は希薄。

天気は晴れ。快晴では無いがまずまず。この日はハイジが一日あけてくれていた。連絡するとホテルまで来てくれた。ウィーンの周辺部まで気持ちが周ってなかったので、この日はハイジにおまかせすることにした。

まず最初に行ったのはプラーター遊園地。映画「第三の男」の舞台となった大観覧車で有名な遊園地だ。「第三の男」はウィーンが連合国軍に統治されていた頃に撮影されたもので、当時の観覧車が今も残っている。ちなみに遊園地内の一角に観覧車も含め当時の様子を博物館的に残しているという位置づけなので、ちゃんと今風のジェットコースターみたいのもある。

大観覧車のゴンドラはでかい。バカみたいにでかい。恋人と2人で・・・なんていう、発想とは根本的に違うもんである。

ちなみに、映画のオーソン・ウェルズはこの中で悪の哲学を語った。僕に語ることの出来たのは・・・?

3.クロースターノイブルク
  郊外へ。すべてはハイジに案内されるまま。この段階では自分がどこに向かってるかすらわかっていない。小さな町に着いたなぁという印象。大きな教会のような建物の近くに車をとめ、ハイジは、近くに出ていた小さな屋台の市場みたいなところでまんま農家のおばちゃんからパンとチーズとソーセージを何種類か購入。

少しもらって食べてみた。すべて近くの農家で作ってる自家製だそうだが、これが驚きの美味さ。パンもソーセージもチーズもすべて美味かった。よくドイツ帰りの人が、日本で食べるそれらのものはニセモノだと偉そうに言うが、残念ながらあたってると思う。

ようやくガイドブックで位置を特定。その場所クロースターノイブルクは、ハプスブルク家の前、バーベンベルクの時代(年表参照)にさかのぼる歴史を持つ由緒ある場所であり、目の前の大きな建物はまさにその歴史を体現する有名な修道院であった。

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2.ドナウ島
  ドナウ島は基本的に観光客が訪れるようなスポットでは無いと思う。完全に地元民用の人工島である。

かなり細長い島だが、数十qあるようで、ジョギング、サイクリングやローラーブレードなどのコース、大きなビーチもあるそうで、海の無いオーストリアで手軽に海気分を味わえる人気スポットだそう。6月後半には大きなロックフェスティバルも開かれるそうだ。

ちなみにこの日は、天気は曇り、平日、シーズンオフ、なんていう人の集まらない要素を積み上げて、閑散。時折子供のはしゃぐ声が聞こえるぐらい。寒々とした風景であった。でも観光都市で無いウィーンの一部を垣間見るのは興味深い。

ちなみに、地下鉄からのアクセスは良いみたいだ。天気の良い休みの日に訪れたら、ウィーンっ子の普段の姿が見られるかもしれないね。

2004年5月7日(金)
ウィーン案内と使いまわし、撮るもの無かったので・・・
有名な修道院(主に右側部分)
5.カーレンベルク
  カーレンベルクに移動。

カーレンベルクはウィーンの北側の山の上にある展望台の名前。ウィーンの街が一望の下に見下ろせる。ドナウ川がよく見える。郊外には風力発電の風車がたくさん回っている。天気がイマイチだったのが残念だった。

ここから見下ろすウィーンからはオペラや古い街といった観光都市的な側面より、もっと人の住む普通の街の匂いがした。とうてい1週間でつかみきれるものでは無いが、オペラや旧市街のような観光都市的な側面からしかウィーンを見ていない限り、本当のウィーンを理解することは出来ないような気がする。


6.ホイリゲ酒場へ
  カーレンベルクを下ってくるとグリンツィングのあたりに出てくる。このあたりはホイリゲが集まっているところで有名。ホイリゲとは今年できた新しいワインのことだが、そのワインを飲ませる酒場も総称して言う。

手ごろな一軒を見つけて入る(「歩き方にも載ってる「マイヤー」という店じゃ無いかという気がする」)。時間的に夜にはまだ早いのでがらがら。簡単なつまみとともに、酒を飲むのが基本だが、つまみの持ち込みもできるそうだ。そんなわけで僕たちはワインだけ注文して、さきほどクロースターノイブルクで買ったつまみをかじる。

夜ともなると生演奏もあるというし、かなり盛り上がりそうだ。チャンスがあればぜひ訪れてみたいと思う。飲めないけども(笑)。

レストラン・ゴンドラ?夜使うのだろうか?

4.クロースターノイブルク2
  修道院に入ってみる。ざっと中を見てこれで終わりかと思ったが、ハイジがしきりと何かを伝えようとしている。だが単語が訳わからない。何でも中にもっと有名なアイテムがあるそうだ。50枚?何が?と思いつつ、ガイドツアーに参加しないと見られないと言っている。

そんなわけでせっかくなので、ツアーに申し込んでみた。このときは僕たちのほかにアメリカから来たというカップルも参加して4人+ガイドの構成。

いや〜、ここはガイドツアーに参加しないとダメ。制限エリアの先に見どころはそろっていた。ちなみにハイジが伝えようとしていたのは聖書のストーリーをモチーフにした50枚の「七宝焼」のプレートであった。

現在の建物はマリア・テレジアの時代に大改築をしたものだが、創建当時の礎石などが一部残っていて見ることができる。倉庫には巨大な樽もあり、なかなか見もの。これらすべてガイドツアーでしか見ることが出来ない。

ちなみにここは、映画「サウンド・オブ・ミュージック」で有名なトラップ一家がザルツブルクに移る前に住んでいたところだそうだ。そう言われてもピンとこないけれども。
有名な修道院(左側部分)
展望台から、ドナウ島の長さがわかる
ホイリゲ、屋外のテーブル
7.レオポルト美術館
  盛りだくさんな一日だが、まだ続く。

この後、すでに暗くなりかかっていたが、遅くまでやっている美術館を調べて、行った。金曜日の夜遅くまでやってるのはミュージアム・クォーターの中にあるレオポルト美術館が手ごろだった。

閉館まで2時間弱あったので、余裕だと思っていたのだが、レオポルトの収蔵量は僕たちの予想をはるかに上回っていた。始めのほうはそれなりに時間をかけてゆっくり見ていたが、そのうち、時間に追われだし、後半はかなり駆け足、というか何を見たかほとんど思い出せない。

デッサンものが多いのだが、シーレはもともとタッチが即興風なので、デッサンだとより魅力が引き出せるようだ。それと想像以上にエロい作品が多い(笑)。ちょうどシーレの企画展もやっていたのだが、ほとんど時間をかけられなかった。次回はMUMOKと一緒にゆっくり見て周りたい。


これはレオポルトとMUMOKの間にあるクンストハレ
8.しゃぶしゃぶ
  オーストリアは日本と良好な関係を築いていたこともあり、市内にも日本食の店がけっこうある。安い定食屋(中華料理とごっちゃになってたりもするのだが)みたいなものから料亭みたいに高級そうなところまで。

いろいろ案内してもらったお礼に、ハイジに日本食をごちそうしようと思った。お寿司は食べられるそうだが、せっかくだから、今まで経験したことが無さそうなものにしようと漠然と思った。

国立オペラ座の近くに「天満屋」という日本食のレストランがある。岡山にある同名の老舗デパート?が経営していて、ちゃんとしたものをだしてくれそうだったので、そこに行ってみた。値段は安くは無いが、天ぷらやお寿司他いろんなものがある。日本人客がたくさんいた。たまたま、座敷が空いていたのでそちらにしてもらった。おかげで障子を閉めるとまるで日本にいるかのようだ。メニューを見ていたら、しゃぶしゃぶがあったので、インパクトがあるのでは無いかとそれを頼んでみた。

海外でまっとうな日本料理の店に行ったことが無いせいか、日本と全く変わらない料理が出てきたのには正直驚いた。野菜の種類から味付けに至るまで、まんま日本である。環境といいケチのつけようが無かった。

ただ、ハイジにとっては、初めて体験するしゃぶしゃぶの味には、ちょっと違和感があったようだ。もちろん「美味しい」とは言ってくれたが、何となく雰囲気でわかった。こういうときの選択は難しいものだと、改めて思った。

明日にはここを発たねばならない。今日はハイジに感謝の一日だ。最後の1日がこうして終わっていった。

自然史博物館の夜景
国立オペラ座

ウィーン

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