1.ザダールへ
  プリトヴィッツェ湖のバス停は掘っ立て小屋のような木造の建物で、何の表示も無くほんとにこんなところにバスが来るのか心配だったけど、ちゃんと来た。このとき来たバスはドブロヴニク行きなのだが、ザダールも寄るのだ。

この日の行程はなかなか難しい。最終目的地ドブロヴニクに2泊を基本に考えると、ザダール、シベニク、トロギール、スプリットの街を残り2日に上手く配分していかないといけない。11日もあっても結局時間に追われる旅になってしまうのだ。悲しい性。

とりあえずザダールの様子を見て考えようと、腹を決めた。そうこうしているうちにバスはアドリア海が見えるところまで来た。ずっと内陸だったので、感慨深い。
2.ザダール
  ザダールのバスターミナルに着いた。ザダールは思ったより大きい街だった。見どころの旧市街はターミナルからちょっと離れてるので、そこからさらに5分ほど別のバスで移動。

旧市街に入り、まずは海で深呼吸。青い海。アドリア海だ!
旧市街自体はそんなに大きくは無い。1時間もあれば街の大枠は歩き周ってしまった。野良猫が多い。今度は海側も周ってみる。港からはフェリーの往来が激しい。のんびりしてていいなぁ。

15時ごろ、ここで泊まるか次のシベニクに移動するか。この日が全行程で一番天気良かったかもしれない。そんな灼熱の太陽をうけ、アイスを食いながらしばらく考えた。

「移動だ」こういうときの決断が大事。ザダール、時間にしてわずか2時間半ぐらいの滞在。
3.シベニクへ
  ザダールからシベニクまではバスで1時間半ぐらい。そんなに遠くは無い。

到着後はさっそくインフォメーションへ。この先の町めぐりはどこでも基本的に旧市街になるんだけど、ここは、旧市街にちゃんとしてるホテルは一軒しかなく、あとはプライベートルームという、普通の民家の1部を宿として貸してるようなのが一般的。インフォメーションでは部屋の斡旋までして無いので、教えてもらった旅行会社を目指し、そこでプライベートルームを紹介してもらった。世界遺産聖ヤコブ大聖堂のすぐ近くで、便利そう。部屋はまずまず。荷物を置いて街にくり出す。

シベニクは小さな町。聖ヤコブ大聖堂が観光の中心だ。ちょっと歩き出してすぐ感じたのだけど、道が狭くってすごく入り組んでいる。まるで迷路のよう。ザダールとはだいぶ違う。そしてそんな感じが中世っぽくてとてもいい。まずは高台からということで、最初はさっと市内を抜けて聖アンナ要塞に向かった。下から見ると随分高い感じだけど、実際登ってみるとそうでも無い。
こちらも新市街方面



4.要塞から
  穏やかな風景だ。

要塞自体はゲートがあるわけでは無く、市民が犬の散歩なんかに入ってきてる。あんまり整備とかされてなくて、野ざらしの階段登るときなど、「大丈夫か?」って感じ。人もまばらだし。でもそういうのひっくるめてすごく好きな雰囲気ではある。

ぶっちゃけザダールからシベニクまで一気に来たのは正解。こっちの方が僕の趣味だ。正直言うと、ザダールの街で、「この先の街はみんなこんな感じか?」とちょっと不安だったのだ。ザダールが悪いというわけでは無く、「飽きるなぁ」って感じ。でもここはザダールとはだいぶ表情が違う。これならこの先の街もそれぞれ違った味わいを見せてくれるに違いない、とちょっと安心。

それにしてもこの要塞から風景を眺めていた時間が良かった。人もいなくて、好きなだけ眺めていられた。旅のよさってのはどれだけ名所みるかだけでは無いんだよなぁ。
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5月2日
ドブロヴニク行きのバス
聖ドナト教会のあたり
港にはいってくるフェリー
5.再び旧市街
  要塞を降りて市内の散策に戻る。夕暮れまでそんなに時間は無い。むやみとあたりを歩き回っている間に、それでもだんだん土地勘ができてきた。聖ヤコブ大聖堂からのびているのがクラリャ・トミスラヴァ通りでこれでも小道程度の大きさなのだが、人通りだけは多い。

聖ヤコブ大聖堂前の広場はクロアチア共和国広場というのだが、大道芸人やミュージシャンがいたり、子供たちが遊んでたりしてなかなかにぎやか。しかしガキども、世界遺産に向けてサッカーのシュート練習するのは止めた方がいいぞ・・・。むちゃくちゃしよる。クロアチアサッカーの強さの理由がわかったような気がするね。この後でも目にする光景になるのだけど。

晩飯はピザにした。なかなかいける。レストランもそうだけど、海側に出てきた関係でイタリア語の表記(スペイン語と似てるので何となくわかる)も増えてきた。内陸とは文化圏が違う気がする。そうクロアチアのアドリア海沿岸はダルマチア地方といい、ザグレブのあるフルヴァツカ地方とは違うのだ。ちなみに犬のダルメシアンはこのあたりが原産らしい。何?ダルメシアンを知らん?。101匹わんちゃんに出てきた白黒のやつ、あれよ。


6.夜
  シーズン・オフってこともあるのか、夜は非常に早い。さっきまで外も明るかったのに、21時頃にはすでに通りも閑散。健全な町だ。子供が教会のところで遊んでる。

シベニクの欠点はちょい不衛生なところかな。何か犬のフンとかゴミとかが他の街に比べてもちょっと目立った気がする。市街もややこしいつくりだし、整備するのは大変なのかもしれないけど。

プライベートルームは部屋は良かったけど、バスルームはイマイチだったなぁ。むちゃくちゃ狭かったし、トイレにしゃがんでたら、目の前にちょい大きめのクモがたら〜、殺生はいかんと思いつつも、これからシャワーを浴びようとしていたので、申し訳ないけど地上から消えていただきました。

今日、大部分を周ったので、明日は朝からトロギールに移動することにする。
新市街側を見渡す

街の中心ナロドニィ広場
市街
戦争中の名残かなぁ
写真で見ると白っぽい
ネコも登場
聖ヤコブ教会を見下ろす
要塞内部は荒れ放題
ゲートを抜けて
細い路地がたくさん
夜の大聖堂
夜の街路
未来のクロアチア代表?
ハーバーにて
兄妹仲良く
クロアチア・スロヴェニア
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