15.ガラパゴスシラガゴイ
YELLOW CROWNED NIGHT HERON
全長 61cm
翼開長 107p
個体数
分布 ダーウィン、ウォルフ島を除いたほぼ諸島全域
ガラパゴの話 
サギの仲間じゃ。諸島には他にもガラパゴスササゴイやオオアオサギなど仲間がおるの。なかでもこのサギはアタマのてっぺんの羽(冠羽)がとてもきれいじゃ。ここのサギの中ではこれだけ夜行性じゃ。そのせいかしらんが他の連中より目が大きいんじゃ。昼間は岩陰や茂みの中で涼んでおって、夜になるのそのそ出てくるのぅ。バッタや昆虫がお気に入りじゃが、ときにはトカゲや生まれたばかりのウミガメの子供を狙ったりもするんじゃ。

上の写真は昼間なのに動いとるが、繁殖期には昼間でも活動することがあるんじゃよ。
16.ガラパゴスコバネウ
FLIGHTLESS CORMORANT
全長 80〜90cm
翼開長 60〜70p
個体数 約1,500
分布 フェルナンディナ、イサベラ島
ガラパゴの話
鵜(ウ)の仲間ははるか海の向こうの日本という国でも漁師が飼いならして漁に使ったりするそうじゃが、ここにいるウは世にも珍しい飛べないウなんじゃ。見た目はずいぶんと地味じゃが、これもわしらを代表する動物の一つじゃ。

おそらくこやつらの先祖は空を飛んだのじゃろうな。じゃが海の魚を取るのに必要なのは空を飛ぶ力では無うて、水を強く掻(か)くことのできる強い足と、水の抵抗を小さくできる翼じゃったんじゃ。おまけにこのあたりは敵がおらんもんで、空に逃げる必要も無かったんじゃな。そんなわけでこの鳥は「自然選択」を繰り返して不思議な進化をとげていったわけじゃ。さすが潜りは達人じゃ。タコやアナゴみたいな大きな獲物もよく狙うんじゃ。

この島の鳥は身持ちの堅いのが多いんじゃが、この鳥は違うんじゃ。メス鳥はヒナがほどほどに大きくなったところで、子供を捨てて他のオス鳥と仲良くなってしまうんじゃ。残ったヒナはオスが育てるんじゃ。魚を取るためだけじゃのうて、夫婦仲まで進化してしまったのかもしれんのう。まったくわしらみたいな古いもんには理解できんわい。
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ガラパゴのいた島で ーガラパゴス動物記ー

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